【本編ネタバレ】SoltyRei ソルティレイをfuluでまとめて見た

fuluでアニメを見るのにハマっていて、色んな作品をまとめて見ています。

2年前に買って殆ど触っていなかったSurface(かなり悩んで買ったのに……)、やっと日の目を見ることができました。

ということで、今回は最近見終わったアニメSoltyRei ソルティレイの感想を綴りたいと思います。

以下、全編についてネタバレありますのでご注意ください。

 

 

見ようと思ったきっかけ

私がこの作品を見ようと思ったきっかけは、他ならぬR・O・N氏が挿入歌を提供しているというところにありました。

実はわたくし以前からR・O・N氏の大ファンで、彼個人のバンドから彼が曲を提供したキャラソンまで蒐集していて。

勿論『SoltyRei  ソルティレイ』の挿入歌集『promise』も持っていて、もう何度もヘビロテしていました。

そんな挿入歌集が使用されているアニメ、しかもネット界隈での評判が非常に良い

いつか見たいな〜と思っていたところ、fuluで発見して一気に見てしまったということでした。

 

ストーリーについて

挿入歌に釣られて、そんな動機で見始めたアニメでしたが、これがびっっっくりするほど面白い!!

全編2クール24話で、前半はホームドラマ風のゆるいコメディがメイン。

ロイがソルティに少しずつ心を開いて、家族として認めていく過程に心が暖まります。

最初は着いてこようとするソルティに対して「(お前のいるべき場所に)帰れ!着いてくるな!」の一点張りだったおっさんがいつの間にか「帰るぞ。」と、一緒に同じ家に帰るのが前提になってるの、本当に尊い……。

そんなほのぼのとした日常も、11話「バースデーゲーム」から後半、あっという間に崩壊していきます。

ホウ・チュウによる襲撃から始まり、ローズがロイの娘だと判明してすぐ死亡(※)、アシュレイの暴走が表層化し始めて……。ここからはラストまで、怒涛の展開です。

正直ホウ・チュウあたりは名前が完全にネタだし、すぐコメディに戻ると思ってた(´・ω・`)

 

見終わって思うのは、セリフの一つ一つが丁寧な作品だったなあと。

上に書いた、ロイからソルティに対する序盤の「帰れ!着いてくるな!」中盤「帰るぞ。」、加えて終盤、ロイからローズに対する「帰るぞ。」

ロイがローズを評価する「親の顔が見てみたいぜ。」

終盤ウィルの「冗談だよ、半分。」ウィルを亡くしたソルティの「冗談です、半分。」

代表的なのはこのあたりでしょうが、他にも意味のあるセリフが沢山あって。

一つのセリフが、ある事象を経て後のセリフでより深い意味を帯びてくる。

ある種伏線のようなセリフ使い、文学的とも言える、そんな憎い脚本が印象的でした。

 

涙無しでは見られない

私的に泣いたシーン①。ウィルの告白、死、そして一人で飛行機を作って飛び、ウィルの魂と対話するソルティ。

ウィルの登場時間、話数にしてみれば2話くらいで本当に短いのですが、大好きなキャラの一人です。

自らの死を知っていてなお明るくあっけらかんとしていて(しているように見せていて)、その実ソルティの心の闇にも気づく繊細さを持ったウィル。

ロイの暴言に傷ついたソルティを笑わせられたのは、そんなウィルだったからこそ出来たことなのかなあ。

ただのいい人キャラじゃなく、最期に自分が生きた証を刻みつけたいと、そんなエゴをソルティに押し付けて。捨てたきゃ捨てればいい、未練があるなら追いかければいいと言うだけ言って死んでしまった。そんなところがまた、魅力的なキャラクターだなと思います。

 

私的感動シーン②。最終話。

「行くな!ここにいろ!」ソルティを止めるロイには泣かずにはいられなかった。

「そうだ、遊園地に行こう!」「娘なら親の言うことを聞け!」と、世界のことなどどうでもいい娘が一番大事だと言わんばかりに珍しく言葉を荒げながらまくし立てるロイ、マジでパパ

中盤ローズの死後「機械人形のくせに!」と一番言ってはいけないことを言いながらソルティに八つ当たりしまくってるロイを見たときはマジで氏ねと思っていましたし今でも許していませんが、ラストは結局泣いてしまった……悔しい……。

このシーンの直前、それぞれのキャラクターがキャラクター「らしく」ソルティを見送るシーンも素敵でした。

ソルティを想う気持ちを罵倒に混ぜつつ表現するカーシャ、拳を握り締めて色んな感情を耐えるユート……。

わたし、この2人大好きなんですよね。サブキャラだし戦闘には関わってこないんですけど、二人とも「らしさ」があってそれぞれソルティを大事に思ってて、いいキャラしてる。

ユートは最後の最後、ロイがソルティを捜しに行く場面で「何度も計算しましたから」と言ってましたね。彼もロイやローズと同じくソルティが必ず戻ってくるのを信じていた一人なんだなあと思いました。

 

やっぱり挿入歌がいい!

CDで1曲として聴いていた曲が挿入歌として使われているのを聴くと、不思議な感覚でした。

ドライブシーンの音楽、戦闘中、最終話EDとして。色々な場面で改めて曲を聞くと、だいぶ印象が変わります。

ただの曲として聴いていた曲により深い意味を見つけてしまったような、そんな感じ。今後pieces聴きながら泣きそうになる気がしてならない。

straying in the darkの使われ方もよかったなー。22話ソルティとローズが争うシーンね。

 

不満点

最近まとめ見したアニメの中でもかなり面白い作品だったなと思います。

家族愛、近未来SF、叫び声が独特可愛いヒロイン。とっても良かった……。

ただ、やっぱりローズの死後ロイが自暴自棄になるシーンはどうしても無理でした……。

いいおっさんのくせにまた周りに当たり散らして、ソルティちゃんが頑張って作ってくれたご飯までひっくり返して、挙句には禁句まで言って。誰かコイツのことぶん殴ってくれ!!と思ったらミランダさんが沢山グーパンしてくれたのでやっと溜飲が下がったかなという感じ。

ロイとソルティを一時的に仲違いさせる、そういうシーンも必要だったかとは思いますが、あれはちょっとやりすぎかなあと。

あとでいくら感動的なシーンがあっても「いやお前ソルティのこといじめ倒してたじゃん」ってちょっと思っちゃうので、そこが残念でした。

 

総評

不満点はありますが、キャラクターの魅力、脚本の丁寧さ、音楽は文句なしの◎作品でした!

これは確かに周りの人にもオススメしたくなるアニメだな〜!