映画『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』を見てきた

最近の嬉しかったことは、パーカーのロンドン建築物仕様ジョッターを手に入れられたことです。

ど田舎だからね、もうね、めっちゃ探した。赤にしました。かわいい……

 

閑話休題、先日(良くも悪くも)話題の映画ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』を見てきました。

最近ジョジョシリーズを一気見して、大ハマりしちゃいまして。

その延長で映画もやっていたので、これは見ねば!と8月5日に思って2ヶ月弱。

やっと見に行くことができました……

 

 

ここから下、原作及び映画ネタバレですのでご注意ください。

 

 

【総評】

第一章を見た段階では評価するのが難しいと思いました。

原作のテーマをしっかり踏襲した上で丁寧に作られていて、その点は高評価です。(ラストを除いて※後記)

原作と異なるのは、コメディ要素がほぼ無くなり、サスペンス色が強くなっている点でしょうか。

スペインで撮影された街の様子も、それだけでなかなか雰囲気を出していて良かったです。

良く言えば背景が説得力を増している、悪く言えば街の雰囲気に頼ってしまっているところもあるのかなと思いました。そのために海外で撮ってるんだろうし、悪いことじゃないんだけどね。

しかしぶどうが丘高校、ボンボンしかいなそうな高級感……。

 

 

良かった点

スタンド像がカッコいい!特に私スタープラチナが大好きなのですが、程良いリアル感とアニメ感が融合して描かれていて、画面上でも違和感なく見られました。あとバッドカンパニーがやられてしゅーん、と消えるところが好き。

・前述のラスト以外は、原作の大事なテーマを際立たせるための改変が殆ど。

改変シーンが、後に描かれる原作共通のシーンを際立たせる役割を果たしていました。

【改変】形兆兄貴が原作非登場モブ(現実に苛立って破壊行為をしているサラリーマン?)を矢で射抜いて殺害するシーン

→最期に形兆が普通にはもう戻れないと語るシーン。

【改変】東方良平が街を守る姿の描写。

→良平の存在、死、「助ける」「守る」そして「受け継ぐ」というテーマ。

など。それぞれ原作の根幹をより解りやすくするために描かれていて、好印象でした。

特に良平の描写の増加は印象に残った人が多いんじゃないかな〜

・改変のひとつ、電話でジョセフと話す条太郎の英語シーン!条太郎役伊勢谷さん、さすがです……。そうだよね、ジョセフ相手に話すなら英語だよね……(って考えるとスタクル勢多国籍だし会話全部英語だったりするのかな……)

億泰の演技!!私が一番興奮したのはココ。正直ビジュアルを見たときは(ふーん……そんなに似てはないか……まあ似てる人って難しいな……)と思っていたのですが、動いている姿を見たらもうナニコレ!!!メッチャ億泰じゃん!!!!

多分俳優さんのお顔自体はそこまで似ているわけではないと思うんです。ただ、表情の作り方動かし方が完全に億泰。喋り方もアニメ版億泰。(正直CV高木渉かと思った)

なんでしょう、表現が難しいんですけど、ちょっとアホっぽくてトんでる感じで笑、でも良い奴なのが伝わってくる。そこに居たのはリアルに虹村億泰でした……。

億泰役を演じられた新田真剣佑さん、正直これまで全く知らなくて(お恥ずかしながら俳優関係に疎いのです)、名前の読み方区切り方もわからなかったのですが、スゴい俳優さんだな〜と思いました。個人的ベストアクト!


気になった点

ラストで形兆兄貴を襲ったのが、まさかのシアーハートアタック!?

原作読破済の方ならおわかりでしょう、本来あそこで兄貴を襲うのはレッドホットチリペッパー音石明のスタンドのはず。

形兆兄貴はレッチリに襲われて電線の上で黒焦げに……という展開が、映画では吉良吉影シアーハートアタックに襲われて爆破消滅してしまいました。

やはり尺の都合上でしょうか、ここにきて突然の原作改変。

原作では誰よりも平穏に生きたいと願い、戦いは好きではないと言っていた吉良吉影。そんな彼が、なぜ自分から攻撃したのか。平穏に生きる気あるのか!?と思ってしまいます……。

これについて、続章で納得いく説明があるかが作品全体の評価を分ける気がしています。(続章出来るのか不安だけど)

衣装が安っぽい。スペインでの撮影など、画面に拘るのであれば、衣装のエイジングなどもう少しなんとかなったのではないかと……。背景がきれいなだけに、悪目立ちしてしまっているところがありました。あと小物ですが、仗助のカバンペラッペラすぎぃ!

メイクがちょくちょく雑。恐らく殆どのメインキャストが自眉の上からメイクで眉を描いているのですが、その描き方がシーンによってはかなり乱雑に思えました。仗助の眉毛が自眉と描いた眉の2本になっていたり、あまりに骨格とかけ離れた描き方をしているせいで表情を動かすと違和感があったり……。

あとは、画面のエフェクトのせいで、ズームで男性陣の肌荒れがかなり目立ってしまっていたのが気になりました。

あ、でもただ1人、形兆兄貴だけはどんなシーンでもズームになってもお肌ツルッツルゆで卵のようでした。一人だけファンデーションを塗っているわけでもないだろうし、形兆兄貴役の岡田将生さんが素で美肌の持ち主ということでしょうか。(羨ましい……)

・バッドカンパニー戦で負傷、階段を昇るのもフラフラだった仗助、形兆兄貴がシアハ攻撃で消え外まで全力疾走!回復力ありすぎか。クレDは自分には使えないはずでは……。


まとめ

全体的に悪くないクオリティではあるものの、スタンドに関する説明などはだいぶ省略されており、原作を知らない人には難しいんじゃないかなと思います。

かと言って原作ファンで実写映画を見に行こうって人も多くはないでしょう。ここのギャップが興行を伸ばせなかった要因でしょうか。かといって新規ウケするようなジョジョってもはやジョジョじゃない気もするし、難しいね……。

とはいえ、スタンド戦は絵も綺麗だし、これからの展開が楽しみです!

改変があるのでどの敵が出るのかどの敵が出ないのかわかりませんが、個人的に好きな噴上くんは出てほしいな……(;;) そもそも続編やってくれるといいな……(;;)