運転センス皆無の人間が合宿免許に挑戦する話③

合宿免許が終わり久しぶりの休日を味わっています。

忘れないうちに連続投稿、①②と体験談を書いたので、③では設備や持ち物について書きます。

 

1. 合宿免許の形態〜教習所選びについて

・期間

→最短14泊15日では休日は無かったです。毎日死ぬほど忙しいかというとそうでもないかなあ(特に第二段階)。

・場所(都道府県)

→観光できるところがあると楽しいです。ただし、冬場はインフルの危機に注意(罹ったら強制帰還とのことでした)。

・周辺環境

→教習に空きができたとき、早めに終わったとき一時帰宅できると良いです。宿舎に帰ってきたらもう買い物できないような場合は結構不便。宿舎と教習所の距離が近いところ、お店まで近いところがオススメ。

・食事の有無

→絶対にあった方がいいです。あの忙しさで自炊は無理だと思う……。自炊コースにしていたら毎日コンビニご飯だった未来が見えます。帰ったらご飯がある生活はよいものです。

・教官について

→前評判がないところも多いので参加前に確実な情報を手に入れるのは難しい(知人等が通っていた場所に行く場合などを除いて)。行ってみてよっぽど無理な人が多かったら忌避した方が良いかと思います。

・宿舎や教習所の時間潰し施設について(カラオケ、フィットネスetc)

→あった方が暇なときの時間潰しにはなります。ただし死ぬほど暇ということはあんまりないので、無くても問題はないかな〜。

・宿舎の設備について

→できれば電話などで確認すると良いと思います。ハンガーはどんなものがあるか?(ピンチがたくさんついたハンガーがないと不便)、洗剤は有料か?等。一部、ホームページの表記と違う場合もあるので、確認の上必要なものを持っていきました。

 

2. 持ち物〜必須編

22歳女、14泊15日での合宿免許での持ち物について振り返ります。

 

□上下着替え

→私は上×4下×3を持っていきました。天気に合わせて厚みの違うトップスがあると良いです。技能教習のため、下は全てパンツ。

□下着・靴下

→各5ペア持っていきましたが、実際回してたのは3ペアでした(2日に1回洗濯)。こまめに洗濯する自信があれば少なくても良いかも。

□部屋着

→ジャージ1セット・Tシャツ2枚を持っていきました。

□タオル

→バスタオル4枚・ミニタオル4枚を持っていきました。これも実際回していたのはバスタオル3枚ミニタオル2枚。

□圧縮袋

→着換え・タオル類を圧縮して持っていきました。

□洗濯ネット

□紐付きビニール袋

→シャワーを浴びる際や洗濯物を持ち歩くとき用に。

□常備薬・便秘薬・目薬

→環境が変わるので便秘薬があると安心です。長丁場の教習に備えて目薬も。

□シャンプー・トリートメント

→どれくらい使うか未知なので自宅のボトルをそのまま持っていきました。使いさしを持っていくならポンプのところにティッシュを詰め輪ゴムで留めて漏れ防止を。ボディソープはこだわらないので、備え付けのものを使いました。

□歯ブラシセット

□ヘアブラシ

□爪切り

→忘れがちですが必須!

□化粧水

→ミニボトルのものを所持。

□化粧品

□コットン・綿棒

□生理用品

□コンタクト

→微妙に期限が切れますが、2ウィークを1ペアだけ持っていきました(目のためには良くないと思います。非推奨)。

□眼鏡

→コンタクトが駄目になったとき代替できるように、ちゃんと見えるもの。

□コンタクト洗浄液

→これもどれくらい使うか未知なので多めに310ml容量のものを新品で持っていきました。残量を確認したところ半分と少しあるくらいなので、14泊15日毎日コンタクト使用で150ml弱使ったことになります。参考までに。

スマホ充電器

→毎日持ち歩くべし。暇な時間が多い日だと、スマホの充電はすぐなくなります……。

□消臭スプレー

→ミニサイズのもの、コンビニで売っています。この服洗濯するほどでもないかな……というものが多い冬場は必須。

□筆記用具

→割とガッツリ勉強するので、ノートやルーズリーフと好みの文房具は必須。特にフリクションの替え芯はコンビニでは手に入りにくいのでインク切れに注意。赤シート式で勉強するならそれも。

□折り畳み傘

□印鑑

□住民票

 

3. 持ち物〜要らなかったもの編

Surface

→触る暇なし。Huluでも見ようと持っていきましたが、テレビつけっぱなしで十分でした。

■湯たんぽ

→ポットありの記述でしたが、実際はなかった……。初日は厨房でお湯を入れてくれましたが、申し訳ないし行った土地が暖かいところだったのもあって、結局使わなかったです。

運転センス皆無の人間が合宿免許に挑戦する話②

前回に引き続き合宿免許の話を書きます。
この間は入校〜仮免(第一段階)にかけて書いたので、今回は仮免後(第二段階)〜卒検まで。

1. 仮免合格〜初めての路上教習

仮免技能試験・学科試験合格後からお話します。
仮免許証の発行は警察が行うので、多少の時間が必要です。
その間暇かというとそんなこともなく、1時間半ほどのお昼休憩を経てすぐ2コマ連続の二段階学科、さらに間髪入れず2コマ連続の初路上教習でした。(プラン日数や人によっても違うかも?私は最短の14泊15日プランです)
噂には聞いていましたが、合宿免許生にとってはです。
教習のコマの数が多く、殆ど休憩なしで進んでいくのでとっても疲れる1日でした……。学科は第一段階と同様に進んでいくので、寧ろその時間が休憩みたいな感じだったかも。
本題、初めての路上教習。私は始めての路上から2コマ連続(教習所に帰らずにそのまま路上で100分乗りっぱなし)でしたが、1コマだけの人もいたようです。渡される予定の組み方次第ですね。
初の路上、とにかく緊張して不安だらけだったのですが、ここで初めて担当していただいた先生がとっっても良い先生……というか、相性の良い先生だったのに救われました。
茶化されつつ励まされ、お恥ずかしながら行きと帰り2回くらい泣きました。(優しさに感動してた)
もちろん初の路上教習なのでびくびくしながらでしたが、教習所内のコースを走るときに比べたら断然楽だなと思いました。
だってS字もクランクもないし、右折レーンがあるし(地域によると思いますが)、何より圧倒的に広いので余裕を持って行動することができます。控えめに言っても最高です。もう教習所内のコース、特にS字やクランクは走れないと思いました。

 

2. 〜路上教習5日目

第二段階では、第一段階と同様学科を受けつつ、路上教習を進めていきます。
第二段階も学科の効果測定はありますが、正直テストの内容としては第一段階に毛が生えた程度のものなので、仮免を取得出来た人ならもう楽勝と言っても過言ではないと思います。
逆に言うと、第一段階の学科の内容を忘れていないうちに第二段階の難しいところ・出そうなところを自学して、すぐにでも効果測定を受けてしまったほうがいいです。やはり早めに受かったほうが後が楽になりますしね。
技能教習については、段階を進めるとはいってもS字やクランクがあるわけでもないので、基本的に教習所まわりをひたすら運転することになります。
そこで先生から細かい部分の指摘を受け、改善していくと言った感じ。先生によっては乗らせるだけ乗らせて喋って終わりって先生もいますけどね……。楽しかったけど、あの時間はなんだったんだろう……。
路上教習をだいぶこなせるようになってきたところで、2コマだけ教習所内で練習する時間がありました。左右の方向転換縦列駐車です。
これが中々難しかった!S字・クランク系のテクニックを覚えるタイプの教習です。仮免試験の日が一番ハードな日においても路上とは別にいずれかが課題として設定されます
正直最初の1コマではやり方を教わりとりあえず実践してみるのに必死で、練習は殆ど出来ませんでした……。
どうしよう無理!!とかなり焦りましたが、後に1コマまたコース内で縦列駐車・方向転換を練習する時間があり、そこで別の先生にコース内だから出来る、ちょっとズルいコツを教わりました。ポールとか使うやつね。

 

3. 路上教習6日目〜卒検直前

このあたりから、「体験授業」的なものが増えてきました。応急救護危険運転③高速教習。ざっくり内容を説明すると、①は教室で傷病者の手当を、人形を使って実践。②は場内で「急カーブ」「急ブレーキ」を体験(もちろん自分が運転する)。③は高速道路を走行するものです。
①は学科に近いスタイル、複数人で授業を受ける感じ。後者2つは3人1組での実践です。
この免許合宿で一番楽しかった授業は?と聞かれたら危険運転かな〜!一緒に乗ったメンバーがみんな友人で、担当が大好きな先生だったのが大きかった!自分で危険な運転をしてみてキャーキャー言って騒いで……。うん、楽しかった。
逆に一番怖かったのは高速教習。一番不安だった合流は車がそんなに多くないところだったので苦ではなかったのですが、高速に乗ってからのハンドルの扱いが予想以上に難しい。ちょっとしたカーブでも速さがあると怖くて、しかも視界が一定なので集中力も切れてきて……と、とても不安な50分でした。(2人1組、2コマ連続授業でした)
複数授業が増えてくると残りの予定表も短くなり、卒検という字が嫌でも目に入るようになります。このあたりからまた仮免前のような不安感焦燥感を感じることが多くなり、自信を喪失することもありました……。
それでも、仮免前よりは気持ちマシでした。初路上から数日場外を走行してみて、うまくできたと思えることも増えていたからです。仮免前はなんにも上手くいかないのになんでもう試験なんだ、と思っていましたからね……。
そうそう、このあたりからスケジュールに開きができることも多くなり、その時間を使って2回ほど観光に行きました!
教習が午後から始まる日、友人3人に連れられてタクシーを使って行った海。きれいだったなあ!午前中で遊び尽くしたおかげで午後からの教習は地獄だったけどね!

 

4. 卒検

仮免前よりはマシと書きましたがそれでも不安感は強く、前日は明け方に起きてしまったり、卒検を受ける夢を見てしまったりと散々でした。夢にまで見た卒検……()
当日、朝受付を済ませ説明を聞きます。この際にルートと順番も発表。私はチームで最後の走行、場内課題は方向転換(左)でした。路上ルートも発表されましたが、番号だけ言われてもどこだかわかるわけがありませんでした……笑
周りが仮免前以上に緊張しているのに比べ、私は緊張感もなくあくびを繰り返していました。いや、緊張感をなくすためにあくびをしていたのかもしれない……。程よい緊張感が良いというのは、仮免の際に実感したことですしね。
前の受験番号の友人の運転が終わって、自分の番がやってきました。この時もなんとか程よい緊張感を保ちつつ、冷静に判断しながら走行することができました。
何よりありがたかったのが、障害物や飛び出す人がいなかったこと、右折時に対向車があまりいなかったこと。特に障害物は、見つけたら安全確認したり避けたり短距離で様々な動作をする必要があるので、できれば会いたくないと前日から空に祈っていました。祈りが通じた気がする。神様もあの地域の方々も本当にありがとう。
自分の路上コースを走行し終わったら、教官の運転する車に乗って教習所に戻ります。行きもそうですが、教習所から出てある程度遠ざかったところで検定が始まり終わる、といった感じでした。教習所に戻るの超苦手だったので、よかった……。
教習所に帰って暫くしたらまた呼び出され、こんどは場内課題です。上記の通り、私は方向転換(左)。イメトレはばっちり。さあ乗るぞ!このポールがこう見えたらハンドルを切る!おっと!右前輪が乗った
まさかの事態にまたしても頭の中の自分が草を生やしました。タイヤが縁石に乗ってしまった以上、リバースからドライブに変え、最初の位置に戻るしかありません。なんとか戻り、またリバースにして再開。2回目はなんとか抜けました……よかった。
まだまだ油断はできません。私が一番苦手だったのが、左バックで入ってから右側に出ること。練習では大体車を入れるのはできるのですが、出るときに脱輪してしまうことが多かったのです。しかし入れる段階で脱輪している以上もう脱輪はできない……。そう思い、なるべく冷静に大回りで道を抜けました。なんとか出られた……!ヨッシャー!!
方向転換の課題は出るところまでが1セットなので、出てしまえばもうこっちのものです。発着所まで自分で運転して戻るわけですが、まあ採点箇所じゃないと思うと気楽ですね。仮免前はあんなに苦労してた右左折もカーブも、余裕でできるよ……成長したなあ
ここまで終わり、検定員の教官からのワンポイントアドバイス。私が注意を受けたのは、「左折・停車時の左寄せが甘い」ということ。思いっきりタイヤを乗せた場内課題については何も言われませんでした。あまりのアドバイスの短さにむしろ見放されてるのでは……?と不安になりつつ、友人と一緒に結果が発表される教室に戻りました。
結果発表までの時間は、すごく長く感じました。なんだかんだ「多分いけただろう」って気持ちはあったのは仮免技能後と同じで、そこまでネガティブにはなっていなかったのですが……それでも不安はあり、何をしようにも手につきません。友人もナーバスになっていてあまり話せず。
30分ほど待ち、教官が教室にやってきました。静けさの中、教官が言いました。「この教室の方は全員合格です」
静けさにざわつきが広がって、教室の空気感が明るいものに変わりました。あまりの嬉しさに、友人の腕を何度もぶっ叩きました。飛び跳ねたい思いでした。
その後最後の昼食を食べたりアンケートを書いたり卒業証明書を受け取ったりして、解散となりました。いや、合格発表から後、びっくりするほどあっけなかった。
そんなこんなで送迎バスに空港まで連れて行ってもらい、飛行機に乗り自宅へ。これで14泊15日の免許合宿は終了しました。

……ちなみに、教室の全員が合格ということでしたが、お情けで……とか後が詰まってるから……ということはあまり無いんじゃないかなと思っています。複数教習で他の子の車に乗ることも多かったのですが、みんな普通に上手い子が多かった。みんながみんな頑張った結果の全員合格だったんじゃないかなと思います。そういう意味で、卒検は楽勝という油断は禁物です。(私より1週間前に入校した子から聞いた話、落ちた子もちらほらいたそうです)
脅すような書き方になってしまいましたが、それでも仮免よりは合格率が高いんじゃないかなと思います。やっぱり車への慣れが違いますし、きちんと考えて冷静に運転できればきっとみんな合格できるはずです!

 

5. 14泊15日の免許合宿を振り返って

あっという間のようで、きっと全然あっという間じゃない15日間でした。今でも思い出されるのは、仮免前の地獄のような苦しみです。あのときは1日1日が憂鬱で、時が過ぎるのがとても長く感じていました。
今振り返ると、あの頃の自分がなんとか踏ん張ってくれて、本当に頑張ってくれたなと思います。恥ずかしながら、人生で一番悩んで苦しんで頑張った期間だったように思います。
もちろん友人に恵まれたことも大きく、毎日一緒に頑張れる仲間がいるのも良いものだなと思いました。すぐ心が折れそうになるダメ人間の私を引っ張ってくれたのは、間違いなく友人たちです。
この記事は卒検が終わってすぐに書いているのですが、未だに自宅に帰るということに実感がありません。それくらい宿舎での生活に慣れ親しんでいたんだなあ……。これについても仮免前と後で考え方が変わっていて、前は「家に早く帰りたい」だったのが、仮免後には「宿舎に早く帰りたい」となっていました。
最後の学科試験はまだですが、何はともあれ、ストレートで教習所を卒業できて本当に良かったです!

 

5. 合宿免許中・これから合宿免許の方へ

合宿免許は、短期間で取得できる、毎日乗れる、プランによっては食事までついてくる。このあたりは本当に大きいメリットだと思います。

ただ、期間が限られているその分だけプレッシャーは大きいし、ついていくための努力が必要不可欠だなとも思いました。

私自身、同じ合宿免許に参加するとどんな感じなんだろう?合宿中はみんな何を考えてるんだろう?……と、他の人の体験談を検索しまくった人間なので笑、今合宿免許の何かに苦しんでいる人合宿免許に参加しようか迷っている人、そんな人に私の体験談が何かしらの意味のあるものになったら嬉しいです。

 

運転センス皆無の人間が合宿免許に挑戦する話①

お久しぶりです。

今回は現在も普通自動車の免許合宿について、色々と所感を綴りたいと思います。

ちなみにこれを書いている時点で、まだ合宿は終わっていません。ただ仮免を無事取得でき、色々と思ったことを書き留めておきたいなと思ったので、半リアルタイムで更新したいと思います。

 

前提として改めて自己紹介させていただくと、私は昔から自分に運転センスが無いであろうは自覚していました。自転車に乗れるようになったのもかなり遅かったし、ゴーカートで怒られたこともある。頭からの信号を体に伝えて動かす、これにかなり時間がかかる人間です。手足を色々と動かすのが本当に苦手で、授業でやるダンスの習得も人一倍……もしかしたら三倍くらい遅かった気がします。ついでに運動神経も悪い

長くなりましたが、もし、もし検索なんかでここが引っかかるのであれば、同じように自分の運転能力に自信がなくてでも免許を取らなきゃいけなくて、という人の参考になればな、と思って色々書かせていただきました。

ちなみになぜ免許を取ろうと思ったかというと、身分証明書が欲しかったからです。正直、強い要求があって来たわけはなかった。

 

1.飛行機で1時間半、合宿免許へ

今回私が参加したのは西日本、晴れの多い某県での合宿免許でした。友達とも誰とも一緒ではなく、一人で参加。ホテルではない宿泊所でのシングルプランです。三食食事付き、14泊15日。

飛行機でひとり知らない土地に行く、これ自体は全く抵抗はありませんでした。もともと一人には強い方ですし、出来ないのを友達に知られて情けない思いをするよりは孤独に戦おう……と思っていたので。

 

2.到着〜合宿免許についての説明

到着、迎えに来ていただいた車に乗って教習所に向かいます。同じバスに乗っていた人は全員2人組。上にはああ書きましたが、ちょっとだけ「マジでぼっちやんけ」と思いました。

そのまま合宿免許について説明を受けたり、各種検査をしたりしました(視力とか聴力とか)。教室には別方面から来ていた人も居て、そこで同じく一人参加・同日から・同い年の女の子(以下仮名︰A子ちゃん)と話すようになります。今でもこの子が一番の相棒みたいな感じでほぼ一緒に行動しています。なんとまあ友達ができてしまいました。

 

3.初運転

学科を2コマほど受けて早速、初の技能教習です。まだ今日来たばっかりなのに……いや合宿だからそんなもんか……。と思いつつ。ざっくり車の諸機構について説明を受けたら、すぐに運転開始でした。まずは外周(右回り)。カーブ曲がりつつ走る、それだけのことですが、クッッッソ難しい。なんだこれ。車ってどれくらいの大きさなの?私はどこを走ってるの?カーブってどれくらいハンドル回せばいいの?全てが分からないまま50分の技能教習が終了しました。この時の私「マジ無理……死ぬ……なんだこれもっと説明して……」こんな感じ。技能教習のやばみを早速感じていました。

少し間があいて、初日2度目の技能教習です。あたりは真っ暗。何をどこまでやったかは記憶が定かじゃないんですが、2コマやってもなお↑の疑問は消えないままでした。よくわからないままその日の技能教習が終了。A子ちゃんは「運転楽しくない!?」とポジティブな様子。そうだねA子ちゃん運動神経良さそうだもんね……。と思いつつ宿舎に帰り荷解きや食事やシャワーが済んで、半泣きのまま眠りました。

 

4.2日目〜4日目

いきなり雑になりました。ごめんなさい。

まず技能教習について。この期間で外周(左回り)、路上障害物(進路変更)、右左折、上り坂・下り坂の走行、直線40km/h、踏切、後退・切り返し、S字・クランクを技能教習で学びました(書き忘れあるかな?)。受けられる時間は1日につき50分×2コマだけ。見出しをつけて改めて思いましたが、本当に時間も期間も少ない。毎回教えてもらうもののその日には覚えられず……でも先に進むし……という感じで、正直に言って地獄の日々でした。毎日技能教習の前は憂鬱でしたし、仮免試験が近づくにつれて眠れない日も増えてきました。

何が嫌だったかというと、勿論出来ないという不安がかなり大きいのですが、他にも要因はあったんじゃないかな……と思っています。人のせいにするみたいで申し訳ないのですが、担当教官(毎回ではないけどかなり高頻度で技能教習を担当してくれる)との相性が凄く悪かった。

私はパニックになると色々と声に出して「うわー!」「怖い!」「えっ?どうすればいいんですか?」と喚いてしまうタイプなのですが、あまりそれを良く思ってなさそうだったところ。それから、分からなかったり不安だったりして質問したことについてかるーく「え?今更何聞いてんのこの子?」と言いたげな態度をとられるのが、かなり精神的にキツかったです。あと、コツのようなものを教えてくれたことがなくて、全部感覚で身につけろという方針だったのも合わなかったなあ。

あるときあまりの私の不出来さに苛立ってか「このままじゃ帰れないよ?」「他の子よりかなり遅れてるよ」「なんで予習してこないの?」と叱られ(言い訳をすると、原簿の見方と知らなかったし教えられなかったので予習しようがなかった……)、メンタル弱子の私は受付に電話して(受付に直接行くとその教官がいる可能性があるので)担当教官の忌避をお願いしました。

うーん。抑え気味に書いていますが、正直やっぱりあの教官はハズレだったのでは……と思っています。質問にポジティブに答えてくれなかったり、脅すようなことを言われたりしては不安が募るばかりで、余計「出来ない」という意識を自分に刷り込むことになってしまうので。私のように「この教官相性悪いな〜」と思うことがあれば、追い詰められる前に受付に共感の変更や忌避をお願いしてもいい、寧ろすべきだと思います。怖がりながら練習するのとポジティブな気持ちで練習するのでは全然習得度も変わると思いますし、ただでさえ時間の無い合宿免許では1コマ1コマが本当に大切なものです。相性のいい先生と楽しく勉強できたほうが、絶対に身につくのは早いです。

とはいえ私が担当教官の忌避をお願いしたのは3日目。技能教習は結構進んでしまっています。かろうじてS字・クランク(仮免最難関と言われる道。形状は検索してください)を習う前だったのでよかったなあと、本当に思います……。忌避をお願いしたあとは「好き!」と言える先生にもたまに当たり(それでもキツい先生はまだいた……)、なんとか憂鬱度を120%から80%くらいに引き下げつつ技能教習を受けました。

 

長くなりました。学科について。これについてはまあ、普通に授業を受けるだけなので苦ではありません(中には指名してくる先生もいますが)。ただ期間の短い合宿免許では、学科を全部受け終わる頃には効果測定(簡単に言うと、学科で学んだ内容のテスト)に合格しなければならず(合格しないと仮免試験を受けられない)、自学は必須でした。

勉強の内容としては、死ぬほど難しいわけではありませんが、そこそこ難しいところもあるかなという感じ。当たり前にわかる問題もありますが、ややこしい問題や数字の暗記も多いので、ちゃんと勉強しないと詰みます。少なくとも第一段階では(仮免受かるまで)、空き時間もきちんと勉強をしたほうがいいですね。私は技能がクソミソにだめなので、気持ちに余裕を持つためにも早めに勉強・効果測定には合格しておきました。

 

ついでに友達についても書きます。結論から言うと、いつの間にか輪が広がっていて、一緒に机を囲めるくらいの子も5人くらいには増えていました。↑では真面目そうなことを書きましたが、私は自分ひとりでは集中して勉強するのが苦手で……。そんなとき、誰かが隣で勉強してくれているのは本当に有難かったです。「私に危機感を与えて!」「やれって言って!」と言いながらつきまとってごめんね、みんな、ありがとう……。

 

5.5日目・みきわめ

たった4日とちょっと(5日目の1コマ)学んだことをどうみきわめるんだ。これに尽きます。みきわめの時間では、れまで学んだことを総合的に見るため、教習所のコース内を教官からの指示通りに運転します。この頃には教官は「○番右折〜」「信号を直進」くらいしか言ってくれなくなります。が、合宿免許のみきわめは正直そこまでシリアスではなく、仮免試験の予行演習と言った感じかなと思いました。当たった教官がアタリだったのか、空気も割りと和やかでした。何もかも出来なかったけど。S字で見事に脱輪したけど。アクセルとブレーキ踏み間違えて対向車線に出たけど。(本当に運転向いてない……)

 

6.6日目・仮免試験当日

あっという間に仮免試験です。技能の試験と、それに受かれば学科試験が受けられて、それに受からないと仮免許証はもらえません。

正直、4日目夜〜6日目朝までは終日ゲロ吐くくらい緊張していました。死ぬほど憂鬱でしたし、帰ろうかとも何度と思いました。寝る前には泣きそうになるし、仮免試験前日はろくに眠れず、夜中に何度も起きてしまいました。柄にもなく実家の母に「延泊するね……」とラインしました。

この時点で未だに進路変更や右左折時の確認と合図がかなり曖昧で、そこが非常に不安でした。また、魔のS字も技能教習では感覚のままに練習していて、ただその感覚に自信がなくて……。本当に延泊するだろうと思っていました。出来た友達たちも結構自信ありげで、余計に焦る気持ちが大きかったです。こうなるのを避けるために一人で来たはずなんだけどな……。いや、とっても感謝してるんですけどね。

当日、自分のグループ、コースが発表されます。コースは……見たけど覚えられん!と思いちょっと見ただけで、あんまり見ていません。また、試験の順番はグループで3人目。仮免技能試験では次の試験の人が前の人の車の後部座席に乗るので、私はちょっとの空き時間を経て前の女の子の後部座席に乗り、あっという間に試験に挑むことになりました。ちなみに前の子は結構お上手で、「はーすっごいなー」と思いながら、自分が走るイメトレをしていました。

不思議とこの頃にはゲロ吐くほどの緊張が落ち着いて、程よい緊張感に変わっていました。これには自分でもびっくりしました。

技能教習の時点では毎回「遅すぎ!出せるところはある程度スピード出さないと減点になるよ」と言われていましたが、敢えて「最徐行レベルのスピードで、安全確認と合図とを完璧にやろう。」と決めて挑みました。自分の弱点は速さに慌てて何かを忘れることだと自覚していて、それで減点超過になるならスピード減点だけにした方がいいかな……という作戦です。

作戦は成功して、安全確認と合図に関しては恐らく一つもミスせずに行けたと思います。S字もなんとか通過。ただ、まさかのクランクの出口で脱輪しました。乗り上げたタイヤ、確認してバック、やり直し……また同じ場所で脱輪。「やっべーww」と思いつつ3回目、ようやく抜けました。何故かこの時点でも頭の中で草を生やせるくらいには冷静でした。「中止にならないしいける……!?」みたいなことも考えつつ、なんとかゴールへ。走りきりました。

他の人たちの試験が終わるまで教室で待機だったのですが、ここにきてやっと「あれ……ヤバイのでは……?」「もう中止レベルの減点だけど残り少ないから最後までやらせてくれたのかな……?」とネガティブになってきました。波の激しい人間です。あまりのネガティブさに、受かっていれば直ぐに行われる学科試験の勉強をする気も起きません。実際ほぼせずに、荷物をまとめて(いつでも教室を出られるように……)スマホで「仮免 減点 脱輪」など検索して過ごしました。

そしてついに技能検定の結果発表。結果、その教室にいた15人全員が通過ということでした。この時点で泣きそうな私。まだ学科試験受かってないのに。色々考えつつ、まあなんとか学科試験を終え、無事仮免許試験に受かったのでした。

 

7.〜仮免試験 まとめ

きりがいいのでこのあたりで一旦まとめますね。

色々と当時の気持ちを書きましたが、↑で自己紹介したような、めちゃくちゃ運転センスのない自覚がある私が思ったことを要約すると、

  • 合宿免許、毎日乗れるのはいいけど日々の余裕が全く無い(特に仮免まで)
  • 相性の悪い先生は最悪。無理だと思ったら逃げよう
  • 仮免受かるまでは割りと地獄。技能は不安だし学科は詰め込み

 

こんな感じ。ネガティブなことばかりですね……。ポジティブなことも書こう。

  • 年齢関係なく友達はできる。
  • ご飯が出てくる。
  • 毎日乗れる嫌でも乗れる。

 

あと上に書いてない部分でアドバイス

 

  • 宿泊施設と教習所が近いところは神。結構空き時間ができるので一時帰宅できたり、午後から授業なのに朝から行く必要はない。
  • 裏を返せば、宿泊施設と教習所が遠いところは大変。なにがあっても早寝早起き。帰りのバスも少ないところは、好きなように動けない。(ここ、かなり後悔してます……。)
  • ついでに宿泊施設の近くにお店がないところは大変。重大な忘れ物は致命的。
  • ノートはほぼ必須(学科自学用)。赤シート式で勉強する人は忘れずに。

 

こんな感じですかね。

さて、そろそろ眠たいので寝ることにします。

24時前に眠くなる生活ができるのも、ある意味合宿免許のいいところかなあ。

ネガティブな記述が多いのですが、路上に出た今は結構楽しいです。そのあたりはまた次回書かせていただこうと思います。

 

誰にもお薦めできない「ヴァンパイアホテルからの脱出」

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アジトオブスクラップ横浜で再演していたので、参加してきました。

出会いがある・異性とコミュニケーションをとらなければゲームを進められないリアル脱出ゲームということで、SCRAPの公演でもかなり異色の公演です。

60分間同じペアと解き続けるのではなく、段階ごとにペアを変えて謎に挑むことになるので、ルールに則れば知り合い同士の男女ペアで行ってもずっと一緒に解き続けることはできません。

 

システムを紹介したところで、ネタバレなしで感想を書いていきたいと思います。

普段はSCRAP信者を自称するくらいSCRAPの公演は大好きなのですが、こればかりはあまりにアレだったので、何が不満だったのか?自分なりに分析して書きとめておこうと思います。

ネタバレはありませんが、プレイ後に読むことをおすすめします。

 

総合評価

ワクワク感:★☆☆☆☆

謎のクオリティ:★★☆☆☆

おすすめ度:★☆☆☆☆

 

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実家に帰るとき忘れがちなもの

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  • 眼鏡
  • コンタクト洗浄液
  • ヘアブラシ

今回はヘアブラシを忘れました。髪を染めたばっかりでお手入れ頑張ろうと思った矢先にこれか……

 

さて今回は、昨日伊勢丹新宿本店にて催された無料イベント、プレミアムフライデースペシャルイベント伊勢丹店長失踪事件」について書かせていただきます。

もともと綾辻先生・e-pin企画さんの大ファンでして、新イベント!しかも無料!となったら行かざるを得ませんでした……好き……

以下、ネタバレなしの感想というか、個人的なメモとなっています。

 

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